小林重予さん

Posted By on 2018年1月31日

北海道(札幌市)出身の造形作家、小林重予さんが昨年11月に亡くなられた。

知ったのは、知人からの年賀に書き添えられた一行でした。幾人かに連絡を取ったが詳細を知る人は少なかった。

私がEARLYHOUSEとして街なかの古い建物の2階に工房を構えた(1982年)当時、大学の学生さんや美術科の研究生らが出入りしており、小林重予さんもその中の一人だった。学生時代に初めて作ったというシルバーのアクセサリーやプラスチックのパーツを組んだアクセサリーなどを見せてもらった記憶がある。

後にインドネシアに留学し、帰国後の活動が本格的な美術家としての始まり。

各地のトリエンナーレ(triennial)の合間に北海道内外・さらには海外での個展など、精力的に活動していた。その間、活動状況はメールなどで知らされていたが、お話しする機会もなく、共通の知人が「重予さんは、いつ、どこに居るのかわからない人」と評するほどだった。

暫く疎遠になっていましたが、たまたま地方での作品展で関わった人が共通の知り合いだったことで、電話をいただくようになり、当方のクラフト講座にも関心をもって見てくれていることも知らされた。最後に電話で話したのは私が店を閉じる2年前。友人の近況を尋ねられた後、アメリカの画家・オキーフ(G.O’keeffe)の話をしたら結構のってくれ、長電話になってしまった。その時すでに病「拡張型心筋症」と闘っていたのでしょうが、そんな様子は感じさせず、数年前から取り組んでいた絵画の仕事のことを元気に話してくれた。         一人称は昔のまま変わらず「シゲヨね」で・・・・・

先輩の美術関係者や若い方にも好かれていた。59歳での他界は残念でならない。

ご冥福をお祈りいたします。

EARLYHOUSE

TEL 011-532-2017       メールmail@earlyhouse.jp

 

 


Comments

Leave a Reply