Clutch bag
Posted By earlyhouse on 2019年6月12日
長財布のご注文の際、ついでにお持ちになったBag。25~6年前にお買い上げいただいた物のようです。懐かしい!
全体が白っぽくなってますが、これは単に色が抜けたのではなく、日焼けにより革の表面組織が壊れ毛羽立ちを起こしているからです。こうなる前に手入れをしていると劣化を遅らせることが出来るのですが、、、全くされていなかったようで、ここ数年お使いになっていないとのことですが、使わなくとも劣化は進みます。それが有機物(organic matter)の宿命。
クルマの助手席や、室内でも窓際などに置いている時間が長いと時間に比例し(時間×25年)日焼けによる革の劣化も進みます。先ず、表面の汚れと毛羽立ちを洗い落します。白っぽくぼやけたけた感じは無くなり、汗などによる汚れやシミが現れます。皹(ひび)割れを起こしているのも見えてきます。
再度洗って加脂処理。少しだけ蘇ってきた気がします。
背胴(鞄の後ろ側)は日焼けが少なかったからでしょう、比較的綺麗です。
内側はカスタム仕様、裏地も革仕立てなので良い状態が保たれております。
現在は埼玉県においでのお客様。メンテナンスが目的はなく、オーダーのついでに思い出話と一緒にお持ちくださいました。
EARLYHOUSE
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