BUCKLE

Posted By on 2022年9月27日

ベルト用の銀製バックル(buckle)。

まだ、円山の店舗で仕事をしていた時分。1995年頃からキャスト(鋳造)製も含め、数種のパターンを試作しておりました。

最終的にEARLYHOUSEのオリジナルとして店頭に並んだのがこのデザイン。

4㎜厚の銀板から切り出し、叩き(鍛造)と擦りだしという、金工では基礎的な技法で作っております。                             

2012年には創業30周年限定品として、「純銀+18金」と「純銀+950銀」の物を各1点ずつ製作しました。(思いがけず)何れもすぐにお買い上げいただきまた。が、当時、革の仕事で忙しい中、3ヵ月以上前から製作していた当方としては、もう少し多くの方に見ていただきたく、お客様にその旨を伝え、「売約済み」のタグをつけ一ヵ月ほど店頭に陳列させていただいておりました。

その当時、「店頭で見て気にかけていた」という方から、今春、お問合せいただき、今回の製作に繋がりました。

限定品と同じものは有りませんが、材料の950銀板と925の銀線は手持ちが有ることをお伝えし、製作させていただくことに。

frame(フレーム)950銀、tongue(留め金)925銀線

フレーム仕上がり厚 4.9㎜

アラベスク文様 925銀 0.9㎜線

フレーム内寸(ベルト幅34㎜)

* 950銀   純銀は綺麗な白銀色をなしますがバックルなど実用物に加工するには柔らか過ぎるため、純銀に5%の銅を割り金として硬さを保ちます。

* 925銀  7.5%の銅を加えたもの。西欧でほとんどの銀製品はこの925銀です。非常に硬く湯流れが良いので、キャスト(鋳造)に向いております。いわゆるsteringの表示の製品はこれを指します。  

EARLYHOUSE

TEL 011-532-2017

メール  mail@earlyhouse .jp


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