唐草のリング

Posted By on 2023年3月3日

唐草(アラベスク)のリング。

自宅で仕事をするようになってからは、銀製品はバックルなどの一点もの以外に製作することはなかったのですが、唯一、このリングは2017年に制作したものです。

親交のあったセレクトショップからの依頼があり#9から#18のサイズで、各2点×7の超少量生産。鋳造作業は外注し、価格もお手頃でしたので、多少の在庫なら抱えても良いかと考え、製作・納品し、残りの数本をコレクション(お気に入り在庫)にしておりました。

その在庫も4点のみとなり、今回久しぶりのご注文。 唐草リングLM

Lを円山の店舗でお買いになられたそうですが、仕事柄、車を運転する時間が長く、ラジオの音楽に合わせハンドル(steering )をリングで叩く癖があり、リングの一部分が薄くなり切れてしまったとのこと。今回新調するのはこれまでと同じデザイン。画像右端がL

Lの在庫は1点のみで、あいにくご希望のサイズ(#19)ではないため、銀板を繋ぎにしサイズを合わせました。ちょっと厚め(1㎜)です。この部分は指の下部、手のひら側になるので、ここでタップ(tap)して頂ければ・・・・ということになりました。Mは奥様用。#12で丁度のサイズがありました。

デザインリングでは下の部分にフラットな(金属板)素材を「うで(腕)」として充てることは多々あります。今回はお客様の了解を得てのサイズアップ。

* Arabesque(アラベスク)唐草文様のこと。ギリシャ発祥と言われ、アラブ諸国からヨーロッパに広まったことからアラブ風という意味。日本には中国から入ってきたと言われる。金工の世界では日本独自の金属工芸技術・木目金のグリ彫に唐草が見られる。400年位前とされ、さらに木工や土器にもこれと推測される物があり、もっと古くからあったのかもしれません。

「3月は定期検診など老人ゆえの用事が多々あるので、2月中に仕上げて送りますから!」と言っておきながら、2月は日が足りないことをすっかり忘れしまい、3月に入って発送することに。トホ・・

シルバーの作業は暫くお休みし、3月後半からは、また革の作業に入ります。

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