革の手入れ

Posted By on 2017年6月24日

革製品をお買いになった際「お手入れの仕方は?」と聞いてくださるので、「時折汚れを落として、ミンクオイルなどを塗ってください」というのですが、実は、殆どの方は何もせず、そのまま長年お使いになります。

画像は二か月前にМさんが見せてくれたセカンドバッグとカード入れ。セカンドバッグは、合成タンニンで鞣した革とタンニン鞣しの革のコンビで17年前に試作的に数点作ったものの一つ。

仕事用で毎日使われ、革の表面が擦り減っております。カードケースは汚れが付いた上に水をこぼしたらしく、シミになっております。ひび割れも見られます。

今回、新たに作ることにしましたが、このカードケースを使って簡単な手入れの仕方をお見せしました。

〇 乾いたタオルなどで乾拭きし、次に濡れタオルで軽く拭き、風通しの良いところで乾燥させます。キャメル色の革の場合はコーヒやワインなどをは跡がの残ります。また、キャメルの場合は色差し(染料などで染め直すこと)は避けたほうが自然に仕上がります。

〇 乾いたらミンクオイルなど市販の保革油をスポンジや柔らかいなで全体に塗り、乾いた布で仕上げの磨きをします。この時、コバ(革の切り口)も磨きます。

〇 画像奥の新しいカードケースははサイズも縫い糸も変えておりますので、雰囲気も違いますが、今回手入れをしたもの(画像手前)もかなり綺麗になり、使い込んだ分の「味」が出て、これはこれで良いとおもいます。 バッグは只今製作中。一回り小さいサイズでパイピングのない定番のものです。

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