Posted By earlyhouse on 2023年8月28日
ネットで検索し、当ブログの時計ベルト( ’21・11)を見てお問合せいただきました。
市販のベルトやバックルを探してみたが気に入ったものがなく、ブログのベルト(バックル)に寄せながら、自分だけの物を作りたいとのこと。
当該バックルは管尾錠(くだびじょう)と言われるもので、その中でも管の部分をフレームに入り込ませたデザインの物。更に注文に合わせ、手を加えて細めにし、時計ベルト用(20㎜)に似合わせたものであることを説明。
今回、希望のベルト幅が30㎜の管尾錠なので、在庫の中から希望に近いものを選んでいただき、手を加えてお好みの物に仕立てることに・・・
サルカン(ループ・loop)もバックル(尾錠)も擦りだしと槌目打ちで形を出してゆきます。
仕上げの研磨の前に確認の画像を送ると、「この槌目が良い」とのことで、槌目を残してベルトに付けました。
ブラス(真鍮)の無垢物ですと、こんな加工も楽しめます。そしてシルバー同様に経年変化も楽しみ。
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Posted By earlyhouse on 2023年8月17日
7月に棚卸を兼ねて真鍮の金具バックル類を整理していたら、小引き出しの隅に銀製のパーツを発見。
記憶をたどると、20年ほど前、東京ビッグサイトの催事に行った際に、小さなブースで売られていた台湾製の小さなシルバーパーツ。木のスプーン(お玉?)ですくい、グラム〇〇円の量り売り。
数種類を少量ずつ購入。駄菓子屋で飴を買った時のような紙袋に入れてくれたが、結構な量だった。
結局、ビーズワークをやっている知人やアルバイトさんへのお土産になり、その残りが引き出しの隅にあったようだ。
おそらく太陽をモチーフにしたであろう刻印(stamped plate)や、水や永続性を表す渦巻線(wirework)も多くの民族に通じるもので、一つひとつ手作りされたこれらにはキャスト製品とは違う味がある。
過去の事にも、物にも、その見方・感じ方は年齢によって変わってくるのでしょうが、台湾製のこれらをもっと使いこなせていたら、と考える、いま。
そのまま銀の端材と一緒に溶かすのはもったいないので、革紐と合わせ、チャームにしてみた。
そして昨日、ご注文のキーリング2点を取りに寄ってくれたKさんへプレゼント。Kさんは、9年前、自宅でEARLYHOUSEとして製作再開することを強く勧めてくれた一人で、その後も何かとお世話になっている。「感謝の気持ち」と言うにはささやかすぎるが・・・・
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Posted By earlyhouse on 2023年8月1日
7月中旬まで休息をいただいておりました。
その間にご注文のあったキーリングとベルトの仕事から再開。やっぱり、また仕事を続けるんだなぁと自己確認。
ベルトは本日お渡し。キーリングのお客様は16日、帰省の際に寄ってくださいます。
*オーダーや修理製品の受け渡しでご来訪いただく時間帯は次のとおりとなっております。
火・水・金・土曜の午後2時から5時の間で、事前にご予約をいただきます。
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Posted By earlyhouse on 2023年6月26日
僅かな量ですが、春から巧い具合に仕事が続いておりました。
引き籠って作業に打ち込んていたわけでもないのですが、気付くと6月も最後の週です。 つい「早いねエ」の言葉が出てしまう。
新たな注文の長財布の試作に取り掛かったばかりなのですが、まだ時間(納期)に余裕が有るので、ここで3週間程休息することに。
*ご注文、修理のお問合せは、通常通り電話またはメールで対応させていただきます。
この間に、材料・金具類のチェックを兼ね、棚卸をしなければなりません。
そして、歯医者に行ったり、整体院に行ったり。6回目新型コロナウイルスワクチンの接種も受けなければなりません。副反応を考えると気が重くなりますが・・・これが高齢者の「日常」なのだろう。たぶん。
そろそろ散髪も・・・後ろで結べるほど伸びて「これもいいか」と思ったこともあったのですが、やっぱり暑苦しい・・・いや、見苦しい。切りましょう。サッパリ気分で夏を迎えましょう!
* 講座(鞄作り)について。
新規受講のお問い合わせを頂いておりますが、当面はスッポト受講(既得)の方のみで、新規の方の受付は、時間の都合で見合わせております。
「コロナ収束を待ち、満を持して」お問合せくだっさた方もおりましたが、何卒ご理解のほど宜しくお願いいたします。
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Posted By earlyhouse on 2023年5月17日
2月末から3月にお受けしていたペンケース(pencil case)数点。
ジッパー使いの製品をまとめて製作しておりましたが、同時進行していた修理の仕事でジッパーの引き金具(スライダー3号-D)が在庫切れとなり、この金具の入荷待ちで、ペンケースの納期を1~2週間ほど伸ばしていただておりました。昨日やっと完成。
黒はM(18㎝×6㎝)・キャメルはL(22㎝×6.5㎝)、黒はご本人用で、20数年ぶりに新調、キャメルはお子様(この春から小学生)へのプレゼント。
画像奥のワイン色は サイズM。手前2点は サイズL 。それぞれ別々のお客様。
何の変哲もないペンケースですが、20数年間、人によっては30年もお使い頂き、そしてまた、新たに同じものを作らせていただけること、有難く思います。
革の持つ力「素材力」につきます。他の素材なら、こうは行かなかったと思う。
お約束の日を一週間程遅れた方もおりますが、それぞれ本日発送いたしました。
*よく使うジッパーの引き金具(スライダー)
ペンケースや角型財布に使用しているスライダー(3号-D)は下の中央。
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Posted By earlyhouse on 2023年5月8日
測量や森林調査などの野外で使用するノートを野帳(Field books)といい、これを入れる小型の鞄。
古い鞄の資料を参考に、1982年から作っておりました。軍用品のようにも見えますが、このノートのサイズが当時のパスポートや国際運転免許証・船員手帳等のサイズと同じでしたので、旅行用のショルダーバッグ兼ウエストバックとして、また、普段使いのタウンバッグとしてもお使いいただき、パスポートが現行の小さいサイズになるまで作っておりました。
32年前、北海道旅行の際にお買いになり、長年これを使ってくださっていた方からお問い合わせをいただき、今回の再製作となりました。
既に型紙の保存は有りませんでしたが、古いノートのラフ(スケッチ)に寸法の記録もあったので、型紙作りからはじめることに。
襠(マチ)は蛇腹折で、厚みのある地図などが入ります。背胴にはベルトループとショルダー用の金具がついてます。
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Posted By earlyhouse on 2023年4月13日
夏靴に履き替えての散歩。かるーい。
北海道では4~5か月間、滑り止めの付いた冬靴 を履きます。その重さに慣れた後の夏用のスニーカーの軽さ、実感です。
通り沿いの桜、明日には咲きそう。
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Posted By earlyhouse on 2023年4月13日
それぞれ2月からご注文頂いていた長財布。
今回チョコ(濃茶)色でジッパー(コイン入れ)無しでのご注文。長年、同型のジッパー付きで黒をお使いでした。
キャメル色の方は、これまでお使い頂いていたラウンドタイプの財布を基に、カード入をメインに、薄くて軽いものとのご注文。
カード用のポケット12ヵ所、札用は3ヵ所。札入れ部分に襠(マチ)をつけず、お札の厚さで前後する「自在仕切り」になっております。カスタム仕様。
ペンケースのご注文が重なり、少し時間を頂く予定でしたが、追加でご注文の名刺入れがギフト用とのことで、早めに仕上げ発送ることに。
*小品も含め、殆どが、ご注文を頂いてからの製作となっております。定番品(継続的に製作しているもの)は3~4週間、その他の物は5週間前後の期間を頂いております。お急ぎの場合は事前にお問合せ下さい。
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Posted By earlyhouse on 2023年4月1日
3月後半までかかっていた名刺入れ(CARD CASE)。
定型の名刺入れにクレジットカード用のポケットを付けたもの。2色使いはお客様のご希望で、いわゆるカスタム仕様。
今日から新年度。会計年度を意識する生活から離れて久しいのですが、今年もやはり名刺入れのご注文を頂き、そんな時期なのかと思う。あと数日、名刺入れ、長財布、ペンケース等この時期らしい作業をさせていただきます。
駐車場の隅 にフキノトウが土の中から顔を出す。そんな時期なんですね。
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Posted By earlyhouse on 2023年3月3日
唐草(アラベスク)のリング。
自宅で仕事をするようになってからは、銀製品はバックルなどの一点もの以外に製作することはなかったのですが、唯一、このリングは2017年に制作したものです。
親交のあったセレクトショップからの依頼があり#9から#18のサイズで、各2点×7の超少量生産。鋳造作業は外注し、価格もお手頃でしたので、多少の在庫なら抱えても良いかと考え、製作・納品し、残りの数本をコレクション(お気に入り在庫)にしておりました。
その在庫も4点のみとなり、今回久しぶりのご注文。 唐草リングLとM。
Lを円山の店舗でお買いになられたそうですが、仕事柄、車を運転する時間が長く、ラジオの音楽に合わせハンドル(steering )をリングで叩く癖があり、リングの一部分が薄くなり切れてしまったとのこと。今回新調するのはこれまでと同じデザイン。画像右端がL
Lの在庫は1点のみで、あいにくご希望のサイズ(#19)ではないため、銀板を繋ぎにしサイズを合わせました。ちょっと厚め(1㎜)です。この部分は指の下部、手のひら側になるので、ここでタップ(tap)して頂ければ・・・・ということになりました。Mは奥様用。#12で丁度のサイズがありました。
デザインリングでは下の部分にフラットな(金属板)素材を「うで(腕)」として充てることは多々あります。今回はお客様の了解を得てのサイズアップ。
* Arabesque(アラベスク)唐草文様のこと。ギリシャ発祥と言われ、アラブ諸国からヨーロッパに広まったことからアラブ風という意味。日本には中国から入ってきたと言われる。金工の世界では日本独自の金属工芸技術・木目金のグリ彫に唐草が見られる。400年位前とされ、さらに木工や土器にもこれと推測される物があり、もっと古くからあったのかもしれません。
「3月は定期検診など老人ゆえの用事が多々あるので、2月中に仕上げて送りますから!」と言っておきながら、2月は日が足りないことをすっかり忘れしまい、3月に入って発送することに。トホ・・
シルバーの作業は暫くお休みし、3月後半からは、また革の作業に入ります。
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